木育プロジェクト
自然・森・木と人のつながり未来に残す活動を行っています
地域材や国産材を使った木造住宅の設計をしているうちに、日本の森や林業の話を聞く機会が増えました。「日本の森の木が使われず、森の状態がよくない事による環境への影響」そして「子どもたちの木離れ」が進んでいる現状を知りました。
未来のために「子ども達が小さい頃から木に親しみ、木を好きになってもらいたい。」「国産の木がたくさん使われ日本の森がよくなるよう。」という思いから子ども達を対象に木育プロジェクトを始めました。
「自然と森や木と人のつながりが大切」「古くからの伝統・つながり、誇り・自信、安心感を心にもたらす」が伝わり、日常の大切さ、幸せ感が上がりますように。
木離れ‐国産の木材事情と課題
昔の人は木や森は神聖なものと考え、恐れ、敬い、大切にしてきました。「鎮守の森」は「神が鎮座する森」と信じられ、神社の周りは森のように木々が保たれています。昔の日本はどこの家にも桃、栗、柿、などの庭木があり、下駄、櫛、器、棚など木でつくられた日用品が周りにあり、子ども達も木の事を普通に知っていました。
日本の国土の約七割は森林でとても豊かな森に恵まれた環境です。世界の中でも上位に位置します。しかし木材自給率は1955年に94.5%であったのに、戦後は輸入木材やプラスチック製品の影響で、2002年には18.2%にまで下がってしまいました。森の木が使われず、災害、海への影響などから、政府の働きかけや企業の協力もあり2022年には41%まで回復しました。
その間、日本人の生活文化の中から木がなくなり「木離れ」が進んでしまいました。
子どもから大人まで体験をとおして知る、考える
「木に触れる」「森・山歩きの自然観測」「森や木の事を知る」「木の文化を体験」の四つを主題とし、子ども達に木や森への関わりの場を提供。「木に親しむ」「木を好きになってもらう」ことを目的としています。
子ども達を対象として親子で参加する「木工のワークショップ」「森や山歩きのフィールドワーク」「林業地帯でログハウスに宿泊体験」「木や森の話」「木や森の絵本の紹介」「木のおもちゃで遊ぶ」「自然や森と人の関わりをテーマにしたオペラ”森は生きている”の公演会」など様々な活動を行っています。
「森は生きている」舞台公演について
このたび、劇団こんにゃく座さんの協力を経て、2023年12月3日に、森や自然をテーマにしたオペラ「森は生きている」の公演を主催しました。親子で楽しみながら鑑賞いただける舞台となっています。